肺がんの組織検査は、胸部CTで疑わしい病変を見つけた後、病変の位置に応じて気管支内視鏡・CTガイド下針生検・外科的組織検査のいずれかで組織を採取し、がんかどうかと組織型を確認する過程です。
要点まとめ
- 組織検査の方法は3種類で、気管支内視鏡(超音波ガイド下を含む)、CTガイド下針生検、外科的組織検査があり、病変の位置に応じて選択します。
- 組織検査によって、肺がんかどうか、非小細胞肺がんか小細胞肺がんか、非小細胞の場合はどの組織型かを決定します。
- 縦隔リンパ節転移の有無が手術可能性を左右する重要なポイントであり、必要な場合は気管支超音波でリンパ節を直接穿刺して確認します。
- 進行・転移性の非小細胞肺がんでは、組織検査で得た検体を用いてEGFR・ALK・ROS1などの遺伝子変化とPD-L1発現を併せて確認し、複数の遺伝子を一度に調べるNGS検査を用いることが多いです。
- 韓国における肺がんの5年相対生存率は42.5%です(国家がん登録統計 2019〜2023年)。これは特定の病院の成績ではなく、国全体の統計です。
組織検査はなぜまずCTから始めるのですか?
- 胸部CTで疑わしい病変を見つけることが出発点です。画像だけではがんかどうか確定診断できないため、実際に組織を採取して顕微鏡で確認する組織検査が必ず必要です。
- 病変が気管支に近い場合は気管支内視鏡で、肺の外側や胸壁に近い場合はCTガイド下針生検で接近することが多く、他の方法で確定診断が難しい場合は外科的組織検査を検討します。位置が方法を決める重要な基準です。
組織検査の結果からどこまで分かりますか?
- 組織検査はがんかどうかだけを見るのではなく、非小細胞肺がんか小細胞肺がんか、非小細胞の場合はどの組織型かを併せて決定します。この結果がその後の治療方針を分ける出発点になります。
- 進行・転移性の非小細胞肺がんであれば、同じ組織でEGFR、ALK、ROS1、BRAF、KRAS、MET、RET、NTRKといった遺伝子変化とPD-L1発現を追加で確認して初めて薬剤を選択できます。複数の遺伝子を一度に調べるNGS検査がよく用いられます。
検査の流れはどうなっていますか?
- 第1段階 — 胸部CTで疑わしい病変の位置を確認します。
- 第2段階 — 病変の位置に合った方法(気管支内視鏡、CTガイド下針生検、外科的組織検査)で組織を採取します。
- 第3段階 — 組織検査でがんの種類・組織型を確認し、必要であれば同じ組織でEGFR・ALKなどのマーカーとPD-L1、NGS検査を行います。
- 第4段階 — PET-CTでリンパ節や遠隔臓器への転移を、脳MRIで脳転移を確認して病期を決定します。縦隔リンパ節転移が疑われる場合は気管支超音波で直接穿刺して確認します。
- 第5段階 — 手術を検討する場合は、肺機能検査と心臓検査を行い、手術に耐えられるかどうかを併せて確認します。
よくある質問 — 現地で受けた組織検査の結果をそのまま使えますか?
使用可能です。現地の結果があればそのまま使用し、ない場合や項目が不足している場合は、組織スライドやパラフィンブロックを送付して韓国でNGS検査を行うか、到着後に検査することができます。海外からの患者さんが準備しておくとよい記録としては、組織検査・病理報告書の原本、可能であればスライドやパラフィンブロックが挙げられます。
よくある質問 — 組織検査だけで病期まで分かりますか?
いいえ、分かりません。組織検査はがんの種類と組織型を決定する検査であり、病期はPET-CT(リンパ節・遠隔臓器転移)と脳MRI(脳転移)を併せて確認した後、TNM分類によって決定します。非小細胞肺がんは大きく1〜2期(肺内に限局)、3期(縦隔リンパ節浸潤)、4期(遠隔転移)に分けられ、組織検査の結果と病期の結果が組み合わさって初めて治療計画を立てることができます。
出典と注意事項
- 本記事は国家がん情報センター、国立がんセンター、NCCN患者向けガイドライン、SEER(国家がん登録統計 2019〜2023年、SEER 2016〜2022年)の資料をもとに作成しました。
- 本コンテンツは一般的な医学情報の提供を目的としており、個人の状態によって診断・治療方法や結果は異なる場合があります。正確な診断と治療については、必ず医療スタッフとの相談を通じて決定してください。