抗がん治療による手足のしびれ(末梢神経障害)は、多くの場合時間の経過とともに徐々に良くなりますが、薬剤や投与量によっては治療が終わった後も症状が残ったり、非常にゆっくりとしか回復しない場合もあるため、一概には言えません。
要点まとめ
- 末梢神経障害は、手足の先がしびれたり感覚が鈍くなったり、力が弱くなり痛みまで伴うことがある症状です。(国家がん情報センター)
- 症状は薬剤の種類や投与量によって、治療が終わった後も続いたり、非常にゆっくりとしか回復しない場合があります。(国家がん情報センター)
- 感覚が鈍い状態では火傷や転倒のリスクがあるため、室内でも靴を履く、台所では鍋敷きや手袋を使う、お湯の温度は他の人に確認してもらうことが勧められます。(米国国立がん研究所 NCI)
- 手足のしびれが始まったら我慢せず、すぐに医師や看護師に相談する必要があり、早期に診断・対応するほど症状のコントロールに役立ちます。(米国国立がん研究所 NCI)
- 手足の感覚が急に鈍くなって転んだり、物を頻繁に落とすようになった場合は、すぐに主治医に連絡すべきサインです。(国家がん情報センター)
手足のしびれはなぜ起こるのですか?
一部の抗がん剤は、がん細胞だけでなく末梢神経にも影響を与え、手足の先の感覚神経や運動神経に損傷を引き起こすことがあります。これを抗がん剤誘発性末梢神経障害と呼びます。症状はしびれ、感覚麻痺、筋力低下、痛みまで多様に現れ、個人差が大きいのが特徴です。(国家がん情報センター)
時間が経てば本当に良くなりますか?
直接的な答え:多くの場合は改善しますが、薬剤の種類や累積投与量によっては治療終了後も症状が続いたり、回復が非常に遅い場合があり、個人差があります。国家がん情報センターの資料によると、回復の速さや程度は使用した薬の種類と投与量に左右され、一律に決まった回復期間があるわけではありません。したがって、主治医と症状の経過を定期的に確認することが重要です。
日常生活ではどう対処すればよいですか?(手順)
- ステップ1:しびれや感覚麻痺を初めて感じたら、すぐに医療スタッフに知らせます。(米国国立がん研究所 NCI)
- ステップ2:転倒や火傷を防ぐため、室内でも靴を履き、台所では鍋敷きや手袋を使用します。(米国国立がん研究所 NCI)
- ステップ3:お湯の温度は自分で確認しづらい場合、他の人に確認を頼み、手足の傷を毎日チェックします。(米国国立がん研究所 NCI)
- ステップ4:感覚が急に鈍くなったり、転倒や物を落とすことが頻繁になった場合は、次回の予約を待たずすぐに連絡します。(国家がん情報センター)
よくある質問 — 手足のしびれは抗がん治療中にだけ起こりますか?
いいえ。治療中に始まることもあれば、治療が終わった後も症状が残る長期的な副作用として続くこともあります。長期副作用管理に関する資料でも、末梢神経障害は手足のしびれ、感覚低下、温度や痛みを感じにくい形で治療後も持続する場合があると説明されており、早期に診断を受けて管理することが症状のコントロールに役立つと案内されています。(米国国立がん研究所 NCI)
よくある質問 — しびれがひどくなったら治療を中止すべきですか?
しびれが始まったり悪化した場合、自己判断で薬を調整せず、必ず主治医に相談する必要があります。韓国の病院では、抗がん剤投与前に患者の状態を確認し、吐き気止めや白血球を増やす注射なども主治医が患者の状態に合わせて処方するのと同じ原則で、神経障害の症状についても医療スタッフの判断により投与量の調整や治療間隔の見直しが検討されることがあります。
出典と注意事項
- 本記事は国家がん情報センター(抗がん治療の副作用管理の原則)、米国国立がん研究所(NCI)の資料(nerve-problems、late-effects)を基に作成しました。
- 本コンテンツは一般的な医学情報の提供を目的としており、個人の状態によって診断・治療方法や結果は異なる場合があります。正確な診断と治療については、必ず医療スタッフとの相談の上で決定してください。