標的治療の総費用は、使用する薬剤と投与サイクル数によって差が大きいため、一つの金額でお伝えすることは難しく、病院のお見積りによって確定します。ただし、事前レビュー費用と決済方法については定まっておりますので、あらかじめご案内いたします。
要点まとめ
- 事前レビュー費用は100万ウォン(約11.5万円)で、事前レビュー後に治療契約を結んだ場合はこの金額が診療費から差し引かれます。
- 標的治療そのものの総額は使用する薬剤の種類とサイクル数によって差が大きいため、サイト上では金額を記載せず、病院が発行するお見積りで確定します。
- お見積りには、検査を含む第1サイクルとそれ以降のサイクルの想定金額が分けて記載されます。
- 薬剤選択の根拠となるのは、組織や血液から確認するバイオマーカー(肺がんのEGFR・ALK・ROS1、胃がんのHER2・CLDN18.2、乳がんのHER2・ホルモン受容体、大腸がんのRAS・BRAFなど)であり、この検査結果がそろって初めて正確なお見積りが可能になります。
- 韓国滞在期間は、検査と第1サイクルを合わせて2~3週間を見込むケースが多くなっています。
なぜ標的治療の費用は一つの数字で言えないのですか?
標的治療薬には、内服タイプの阻害剤、静脈投与の抗体製剤、抗体に抗がん剤を結合させた抗体薬物複合体など様々な形態があり、薬剤ごとに投与間隔やサイクル数が異なります。経口薬は毎日服用し、通常1~2カ月ごとに診察と検査を受けます。注射製剤は2~3週間間隔で投与されます。効果判定は多くの場合2~3カ月ごとにCTで行い、薬が効いている間は継続するのが原則であるため、総投与回数は患者ごとに異なります。こうした理由から、総費用は病院のお見積りによってのみ確定し、一般的なノートの段階では特定の金額を提示していません。
費用確認はどのような順序で進みますか?
- 第1段階 — 病理報告書、バイオマーカー・遺伝子検査結果(EGFR、ALK、ROS1、HER2、RAS、BRAF、CLDN18.2、MSI/MMR、NGSなど)、組織スライドやパラフィンブロック、画像、投薬歴など、お持ちの記録を提出します。
- 第2段階 — 事前レビュー段階で100万ウォン(約11.5万円)をお支払いいただくと、該当分野での治療可否とおおまかな方針が書面の所見書として案内されます。
- 第3段階 — バイオマーカー検査結果が不足していたり古い場合は、組織スライドを送付して韓国で検査するか、入国後に検査を行います。
- 第4段階 — 病院側の診察・検査の後、第1サイクルとそれ以降のサイクルの想定金額を分けたお見積りが発行されます。
- 第5段階 — 治療契約を結んだ場合、先に支払った事前レビュー費用100万ウォン(約11.5万円)が診療費から差し引かれます。
よくある質問 ― バイオマーカー検査を受け直すと費用が余計にかかりますか?
現地での検査結果が最近のもので項目が十分であれば、そのまま使用できるため追加費用は抑えられます。結果がない場合や古い場合、あるいは必要な項目(EGFR、ALK、ROS1、HER2、RAS、BRAF、CLDN18.2、MSI/MMR、NGSなど)が欠けている場合は、組織スライドを送付して韓国で検査するか、入国後に検査を受けることになり、この場合は検査費用が全体のお見積りに含まれます。どちらに該当するかは、事前レビューの段階でご案内します。
よくある質問 ― 帰国後も同じ薬で治療を続けられますか?
経口の標的治療薬は、処方とともに一定期間分を持ち帰れる場合があり、注射製剤については現地の病院へ処方計画を引き継ぎます。ただし、現地でその薬剤が承認・供給されていない場合は治療が中断する可能性があるため、事前レビューの段階で帰国後も継続可能な薬剤かどうかをまず確認し、その結果を所見書にまとめてお渡しします。これは費用計画だけでなく、治療の継続性にも関わる重要な確認事項です。
出典および留意事項
- 本内容は標的治療に関するノート(National Cancer Center Korea、NCCN患者向けガイドライン、保健産業振興院)をもとに作成されています。
- 本コンテンツは一般的な医学情報の提供を目的としており、個人の状態によって診断・治療方法や結果は異なる場合があります。正確な診断と治療については、必ず医療従事者との相談を通じて決定してください。