結論から申し上げますと、形式(CDまたはUSB)よりも重要なのは、画像がレビューに使える原本ファイル(DICOM)の形であることであり、韓国の病院ではCDでもファイルのダウンロードリンクでも、いずれも受け取って事前レビューに活用することができます。
要点のまとめ
- 画像資料はCD形式でもファイル(ダウンロードリンク)形式でも、どちらでも対応可能であり、重要なのはレビュー可能な原本画像(DICOM)を準備することです。
- 肝がん・乳がんのように治療計画が画像所見に大きく左右されるがんでは、造影CT・MRIをできる限りDICOM原本で送ることが推奨されます。
- 複数の時点で撮影した画像がある場合、腫瘍の変化の速度を確認できるため、すべて持参されることをおすすめします。
- 画像検査報告書(レビューレポート)とともに、病理報告書、血液検査結果も一緒に準備されると、事前レビューがスムーズになります。
- 帰国の際も同様に、画像ファイルと診療サマリーを受け取っておかれると、現地の医療スタッフとの連携に役立ちます。
CDとUSB、どちらがより良いですか?
- どちらも受け付け可能な形式であり、形式そのものよりもファイルの内容のほうが重要です。治療前に確認すべきことのノートによると、海外の患者様は初診前に、現地の病理報告書、画像資料(CT・MRIなどのファイル自体)、組織検査のスライドまたはブロック、これまでの治療記録を送付し、事前レビューを受けるケースが多いと案内されています。
- ここで重要なのは「ファイル自体」という表現です。画像のキャプチャ画像や報告書の要約だけではレビューに限界が生じる可能性があるため、原本の画像ファイルを収めたCDであれUSBであれ、あるいは病院が提供するダウンロードリンクであれ、実際のデータが入った形で持参されることが肝心です。
- 肝がんのノートでも「造影腹部CTと肝MRIをできる限りDICOM原本で」準備するよう案内されており、複数時点の画像があれば腫瘍が大きくなる速度を確認できるため、すべて送付するよう説明されています。乳がんのノートでも同様に、マンモグラフィ、乳房超音波、乳房MRIを「DICOM原本で」準備するよう案内されています。
DICOM原本とは何で、なぜ必要なのですか?
- DICOM原本とは、CT・MRI装置が撮影した画像をそのまま収めた医療画像の標準ファイル形式を指し、放射線科の医療スタッフが断面を一枚ずつめくりながらレビューできる形になっています。報告書に記載された所見の要約だけでは、担当の医療スタッフが直接画像を確認することができないため、原本ファイルが事前レビューの基本資料となります。
- 肝がんのように、造影CTやMRIで見られる血流パターン(動脈相で濃く見え、その後洗い出されていく様子)で診断する場合、原本画像がないとこうした細かい所見を改めて確認することが難しくなります。そのため、キャプチャされた画像ではなく、DICOMファイル全体が必要になります。
準備の手順 — 画像資料をどのように準備すればよいですか
- ステップ1:現地病院の放射線科または医事課に、CT・MRI原本(DICOM)ファイルをCD、USB、またはダウンロードリンクのうち受け取れる方式で依頼します。
- ステップ2:同じ部位を複数回撮影している場合は、すべての時点の画像を一緒に準備し、腫瘍の変化を比較できるようにします。
- ステップ3:画像検査報告書(レビューレポート)、病理報告書、直近の血液検査結果も合わせて準備します。
- ステップ4:組織検査を受けたことがある場合は、スライドやパラフィンブロックの貸し出しが可能かどうかを現地病院に確認しておきます。
- ステップ5:出国前に韓国側の事前レビューの手続きに合わせてこれらの資料を提出すると、担当の医療スタッフが資料をもとに所見書を準備することができます。
よくある質問 — 画像以外に準備すべき資料はありますか?
はい、あります。乳がんの場合はER・PR・HER2・Ki-67といったサブタイプ検査の結果、肝がんの場合は肝機能検査(ビリルビン・アルブミン・凝固能の数値など)と腫瘍マーカー、肝炎検査の結果が治療計画の重要な資料として案内されています。また、現在服用中のすべての薬剤(血液をさらさらにする薬、糖尿病の薬など)やサプリメントについては、成分名とともに書き出しておかれることが推奨されます。製品名だけでは国によって異なり、確認が難しいためです。
よくある質問 — 画像資料を事前に送ると費用がかかりますか?
事前レビュー費用は100万ウォンに確定しており、事前レビュー後に治療を契約された場合、この金額は診療費から差し引かれます。事前レビューは持参されたCD・USB・リンク形式の画像と報告書をもとに行われ、それ以外の診療費については病院のお見積りで別途ご確認いただくことになります。
出典と留意事項
- 本稿は、治療前に確認すべきこと、肝がん、乳がん、帰国後の管理ノート(国家がん情報センター、米国国立がん研究所NCI、国家がん登録統計2019〜2023・National Cancer Center Korea中央がん登録本部、SEER)をもとに作成されています。
- 本コンテンツは一般的な医学情報の提供を目的としており、個々の状態によって診断・治療方法や結果は異なる場合があります。正確な診断と治療については、必ず医療スタッフとの相談を通じて決定してください。