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肺がん · 治療前

肺がんの病期、1期から4期まで何を意味するのか?(2026年基準)

2026年10月5日

肺がんの病期は、腫瘍の大きさ・位置、リンパ節転移、遠隔転移を総合してTNM体系によって1期から4期に分けられ、病期に応じて手術・放射線・抗がん剤・分子標的・免疫治療の組み合わせが変わります。

要点まとめ

  • 非小細胞肺がんの病期は、TNM分類(腫瘍の大きさ・リンパ節・転移)によって1~4期に分けられます。
  • 1~2期は腫瘍が肺の中にとどまり、リンパ節転移がないか肺に近いリンパ節に限られた状態です。
  • 3期は縦隔リンパ節に広がった、あるいは周囲の組織に浸潤した状態で、4期は反対側の肺・脳・骨・肝臓などに広がったり、胸膜に水がたまったりした状態です。
  • 小細胞肺がんは、片側の胸郭とその周辺に限局している場合と、それを超えて広がっている場合の大きく2つに分けて治療方針を決めます。
  • 韓国における肺がんの5年相対生存率は42.5%(国家がん登録統計 2019–2023)であり、これは特定の病院ではなく国全体の統計です。

病期はどのように決まるのですか?

  • 病期は画像検査と組織検査の結果を総合して決定する分類体系であり、治療計画の基準になります。
  • PET-CTでリンパ節や遠隔転移を確認し、脳MRIで脳転移の有無を調べます。縦隔リンパ節への転移の有無は手術が可能かどうかを分ける重要なポイントであるため、必要に応じて気管支超音波でリンパ節を直接穿刺して確認します。
  • TNM分類は、原発腫瘍の大きさと広がり(T)、周囲リンパ節への転移(N)、他部位への転移の有無(M)を見る方式であり、がんは診断時に付けられた病期で呼ばれ続け、その後進行しても最初の病期自体は変わりません。
  • 進行・転移性の非小細胞肺がんでは、病期とあわせてEGFR、ALK、ROS1、BRAF、KRAS、MET、RET、NTRKといった遺伝子変化やPD-L1発現を確認することで、はじめて薬剤選択が可能になります。

病期ごとに治療はどう変わりますか?

  • 1~2期は、胸腔鏡下あるいはロボット支援下で肺葉を切除し、周囲のリンパ節も併せて摘出する手術が基本です。手術が難しい早期がんでは、定位放射線治療によって数日で治療を終えることができます。
  • 3期は最も複雑な段階で、手術が可能と見込まれる場合は、術前に抗がん剤・免疫治療で腫瘍を縮小させてから手術を行う方法が標準になりつつあり、手術が難しい場合は抗がん剤と放射線治療を同時に行った後、免疫治療を継続します。
  • 4期は全身治療が中心となります。EGFR・ALKなどの標的がある場合は経口の分子標的治療薬から開始し、標的がない場合はPD-L1発現や組織型をもとに免疫チェックポイント阻害薬単独、または抗がん剤との併用から開始し、脳・骨転移に対しては該当部位への放射線治療を追加します。
  • 小細胞肺がんは、片側の胸郭に限局している場合は抗がん剤と放射線治療を同時に行い、反応が良ければ予防的全脳照射を検討します。範囲を超えて広がっている場合は、抗がん剤と免疫治療の併用から開始します。

診断から治療までの流れはどうなりますか?

  1. 第1段階 胸部CTで疑わしい病変を探します。
  2. 第2段階 気管支内視鏡検査、CTガイド下針生検、外科的生検のうち、病変の位置に適した方法で組織を採取し、がんの種類と組織型を確認します。
  3. 第3段階 PET-CTと脳MRIで病期を確定し、必要に応じて気管支超音波でリンパ節を確認します。
  4. 第4段階 EGFR・ALKなどのバイオマーカー検査(次世代シーケンサーによる解析を含む)を行い、使用する薬剤を決定します。
  5. 第5段階 病期とバイオマーカーの結果に応じて、手術・放射線治療・抗がん剤・分子標的治療・免疫治療を組み合わせて治療を開始し、その後は決められた間隔で画像検査・血液検査を繰り返しながら経過を観察します。

よくある質問 — 脳転移があると治療は難しくなりますか?

脳転移があっても治療の選択肢はあります。分子標的治療薬の中には脳への移行性が高い薬剤があり、転移部位に対しては定位放射線治療を別途行うこともできます。どちらを先に行うかについては、所見書の中で順序を整理してご案内します。

よくある質問 — 同じ4期でも治療結果が異なるのはなぜですか?

肺がんの5年相対生存率42.5%(国家がん登録統計 2019–2023)や、SEER統計による29.5%(2016–2022)は、いずれも国全体の平均値であり、病期・組織型・バイオマーカー・全身状態によって個人差が大きくなります。同じ4期であっても、EGFR・ALKなどの標的の有無や、PD-L1発現の高さによって使用する薬剤や経過は変わってきます。

出典および留意事項

  • この記事は、国家がん登録統計 2019–2023(国立がんセンター中央がん登録本部)、SEER 2016–2022、国家がん情報センター、NCCN患者向けガイドラインの資料をもとに作成しました。
  • 本コンテンツは一般的な医学情報の提供を目的としており、個人の状態によって診断・治療方法や結果は異なる場合があります。正確な診断と治療については、必ず医療スタッフとの相談を通じて決定してください。

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