治療中の疲労は多くの場合、治療が終わると徐々に軽減しますが、放射線治療後は数週間から数か月、化学療法後は数か月から数年続く人もおり、個人差が大きいとされています。
要点まとめ
- 抗がん剤は赤血球の生成を低下させ、無気力感や疲労感、めまい、息切れを引き起こすことがあります。(国家がん情報センター)
- 放射線治療中の疲労はよくみられる症状で、治療終了後、数週間から数か月かけて改善していくのが一般的です。(国家がん情報センター)
- がんに関連する疲労は睡眠や休息だけでは十分に解消されないことがあり、治療が終わればたいてい軽減しますが、数か月から数年にわたって続く人もいます。(米国国立がん研究所 NCI)
- 疲労がひどく普段の活動ができない場合や、休んだり眠ったりしても依然として非常につらい場合は、医療スタッフに伝えるべきサインです。(米国国立がん研究所 NCI)
治療中に疲労が起こるのはなぜですか?
- 化学療法はがん細胞だけでなく、赤血球を作る正常な細胞にも影響を与えるため、赤血球の生成が減ることで無気力感や疲労感、めまい、息切れなどの症状が現れることがあります。(国家がん情報センター)
- 放射線治療を受けている間にも疲労感を感じるケースが多いと報告されています。(国家がん情報センター)
- がんに関連する疲労は通常の疲れとは異なり、十分に眠ったり休んだりしても、ほとんど活動していない状態でも感じられることがあるのが特徴です。(米国国立がん研究所 NCI)
治療の種類によって回復の時期は異なりますか?
- 放射線治療後の疲労は、治療が終わってから数週間から数か月かけて徐々に改善していくのが一般的な経過です。(国家がん情報センター)
- 化学療法に関連する疲労は、治療が終われば概ね軽減しますが、数か月から数年続く人もおり、治療の種類や個人の状態によって差が大きいとされています。(米国国立がん研究所 NCI)
- 他の副作用と比べると、口内炎は2〜3週間、白血球減少は3週間ほどで回復する傾向がありますが、疲労はそれよりも長く残るケースが多い点が異なります。(国家がん情報センター)
- 治療がすべて終わった後も疲労が長期的に残る場合は、長期的な副作用として別途管理されることもあります。(米国国立がん研究所 NCI)
日常生活で疲労をどのように管理できますか?
- ステップ1:1日のうちでエネルギーが最も高い時間帯を把握し、その時間に最も重要なことを優先して行います。(米国国立がん研究所 NCI)
- ステップ2:昼寝は1時間以内の短い時間にとどめることが、夜の睡眠を妨げないために役立ちます。(米国国立がん研究所 NCI)
- ステップ3:軽い有酸素運動、規則正しい睡眠、たんぱく質を含むバランスの取れた食事が回復に役立つことがあります。(国家がん情報センター)
- ステップ4:普段の活動が全くできないほど疲れている場合や、休んだり眠ったりしても全く改善しない場合は、我慢せずに医療スタッフに伝える必要があります。(米国国立がん研究所 NCI)
よくある質問 — 治療が終わってもずっと疲れが取れません。異常でしょうか?
異常と断定することはできません。がんに関連する疲労は治療が終われば概ね軽減しますが、数か月から数年続く人もいると報告されています。(米国国立がん研究所 NCI)ただし、この状態が長く続いたり悪化したりする場合は、他に原因がないか確認する必要があるため、担当の医療スタッフに相談することをお勧めします。
よくある質問 — 疲労とともに息切れの症状も出ていますが、大丈夫でしょうか?
抗がん剤によって赤血球の生成が減ると、無気力感や疲労感、めまいとともに息切れの症状が伴うことがあります。(国家がん情報センター)ただし、息切れや胸の痛み、急に激しいめまいが起こる症状はすぐに連絡すべきサインとされていますので、症状がひどい場合や新たに現れた場合は先延ばしにせず医療スタッフに伝える必要があります。
出典および留意事項
- この記事は、化学療法の副作用管理の原則、放射線治療後の皮膚と疲労の管理、長期的な副作用管理に関する資料(国家がん情報センター、米国国立がん研究所 NCI)をもとに作成されています。
- 本コンテンツは一般的な医学情報の提供を目的としており、個人の状態によって診断・治療方法および結果は異なることがあります。正確な診断と治療については、必ず医療スタッフとの相談を通じて決定してください。